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お久しぶりです!昨日無事に帰国しましたー!
・・・が、旅行先でおなかを壊しました。全然無事じゃないですね。笑
明日からまた泊まりなんですが非常に心配です。うーん…
今日はおなかごろごろで何もできなくてベッドでごろごろしてたんですが、飽きたのでお題を考えました。
すこーし暗い話なので苦手な方は注意してください!
拍手していただきありがとうございました!せっかくのバレンタインなのにただのバカップルな話ですいません!
サイトに足を運んでくれた方もありがとうございましたー!
それでは読みたい方は続きからどうぞー。
そのシャツを見た時、彼を思い出した。
夕暮れの光が差す店内で、そのシャツについている貝のボタンが光に照らされ、きらめいていた。
彼がよく着ていた、兄からもらったという白い綿のシャツ。そのシャツに付いていたのは、同じく白い貝ボタン。記憶の中のそのボタンが、眼前のそれと同じようにきらめいていたのを思い出す。
中学生が身につけるものにしては変わっていて、加えて彼がいつも着るものとも雰囲気が違っていたから、今でもよく印象に残っている。
それは彼によく似合っていて、彼をより一層魅力的に見せた。
すべすべとした、つややかに光るボタン。かつて、それに一つずつ手をかけて、愛しあった。
そっと目の前のそれに指を滑らせる。かつての記憶と同じ感触が指をくすぐり、心がずきりとした。だから、すぐに手を離した。
彼は今でもあの貝ボタンのシャツを持っているのだろうか。
ふとそんな考えがよぎったが、そんなことある訳ないとすぐに気づいた。自分も、彼も、あの頃とは比べ物にならないくらい大人になった。もう着られなくなったものをいつまでもとっておくはずがない。
あのきらめくボタンは、もうどこにもない。
そんなことだけで、こんなに哀しくなるなんて。
馬鹿みたいだと自分を笑って、自分を誤魔化した。目の前の貝ボタンを見つめ、さよならと小さく呟く。
それはそのボタンに対してか、彼に対してか、それとも、かつての自分たちに対してか。
最後にもう一度だけ、あの貝ボタンにそっと触れた。
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