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パロ妄想
突発的にパロディ妄想が思いついたのでブログに投下します(ただのメモです)

「ゼルダの伝説 夢をみる島」の大菊妄想です。
このゲームの重大なネタバレが含まれてるので注意してください。
ちょっと所々改変もしてます。(あと大分昔にプレイしたから忘れてる。笑)



大陸での冒険を終え、大石は新たな旅へと出る。
しかし、その航海で大石は嵐に巻き込まれ、海へと投げ出されてしまった。


コホリント島という小さな島で、英二はいつものように歌を歌いに浜辺に向かった。
しかし、そこで倒れている青年を発見する。
大石は、運よくこの島に流れ着いてきたのだった。
「うわ、大変!」
英二は急いで大石へと駆け寄ると、大石がまだ生きていることを確認する。
「とにかく、うちへ運ぼう」

大石が目覚めると、大きな瞳が自分を覗きこんでいた。
「よかった、目が覚めて」
大石は英二の家のベッドで看病されていた。
英二は目覚めた大石に色々なことを説明する。
自分が浜辺に倒れていたこと、この平和な小さな島のこと、歌うことが大好きなこと。

英二は大石にもう少しこの島で休むことを提案する。
「大石もこの辺をちょっと探索してみたら?何かあったら俺、浜辺にいるから」

そこは小さな村のようで、出会う人はみな自分のことを心配してくれた。
個性的で、優しい人々。
みな、大石がこの島の外から来た事を驚いていた。

そういえば、英二は浜辺にいると言っていた。
ふとそのことを思い出し、大石も浜辺へと向かってみた。
波音と一緒に、きれいな歌声が聞こえる。
「かぜのさかなのうた、だよ」
英二は微笑む。
「大石は、どこから来たの?」
大石は答えるが、英二はその大陸のことを知らないようだった。
この島から出たことがないそうだ。英二だけでなく、この島の住人全員。
「俺、カモメになりたいな」
英二はそう言って、海を眺めた。
カモメになって、世界中をまわりたい。
そうしてまた、英二は歌い始めた。


大石は元いた場所へと帰るために、まずは島のことを調べることにした。なにせ、周りに島の外を知る者はいないのだ。
島を歩くと、様々な人がいた。他の村や古い遺跡があったり、森の奥にひっそりと住んでいる者もいた。
そうして探索を終え村へ帰ると、英二がいつも楽しそうに歌っていた。

しかし、大石は島のことを調べるうちに、この島が『かぜのさかな』の見ている夢であることを知る。
夢は、いつか覚めなくてはいけないもの。
遺跡で見つけた楽器を用いて、かぜのさかなを目覚めさせる。
それが大石の使命だったのだ。


島の中心で、大石は楽器を奏でた。英二の歌っていた、『かぜのさかなのうた』
夢が少しずつ覚めていく。
ゆかいな村の住人。辿り着いた浜辺。古い遺跡。そして、楽しそうに歌い続ける英二。全てが薄れ、島は消えてゆく。

夢は、いつか覚めなければならない。
でもこの島の出来事は、記憶として現実に残る。
お前も、いつかこの島を思い出す日が来るだろう。
目を覚ましたかぜのさかなは、そう大石に告げると、空へと飛び立った。


流され辿り着いた浜辺で、大石は目を覚ます。
自分もかぜのさかなと同じように、長い夢を見ていたみたいだ。
ふいに、英二のあの歌声が聞こえたような気がした。

空を見上げる大石の頭上を、一匹のカモメが飛んで行った。


おしまい。
文章にするとあっさりですが、ゲームだと何時間もプレイするため、みんなが消えていくのはすごく寂しかったです。
最後のカモメは真ED(一度もゲームオーバーにならずにクリアが条件)でしか見られないので、何度も死ぬたびにリセットした思い出が…笑

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